夢主は選挙管理委員会所属の2年生。クラスは普通科
長者原とか委員会活動時にそこそこ話す関係。まあまあ仲良し
夢主は長者原くんの事が好き。
「あいつは友達としては最高だけど、恋人としては最低だよ」
理由は彼の異常性が『公平』だから
誰か1人を優先させる事は決してないし、融通だってききやしない
つまりもし仮に恋人になることが出来たとしても、
彼は恋人と友人を『公平』に同じように扱うって事。
そもそも誰かを愛するって事は無いと思う。
だってそれは贔屓だもん
誰か1人を好きになるって事は、みんなを『公平』に扱えてないって事だから
夢主もその事を理解してるから、彼に告白することは諦めている。
もうこのまま友達の関係でいいかなー。
大人になって思い出して、同窓会とかで
「実は私、長者原くんの事好きだったのよ」って言って笑い話に出来れば良いかーって感じ
で、ある日の委員会活動終了後、教室で2人っきりで作業
(プリントの資料作成とかホッチキス止めとかそんなので)
色々世間話とかしつつ作業。
といっても夢主が一方的に喋って長者原が相槌を打つって感じだけど
で、段々話題が無くなって来て、夢主は男友達(善吉)の話とか
生徒会の活躍とか食育委員長さん格好良いよねとかそんな話をしだす
「・・・●●は、随分男友達が多いのですね」
「ん?まあね。私結構顔が広いから」
「それはわたくしも良く知っております。ですが・・・もし●●にお付き合いしてる方がいるのなら不愉快なのでは?と思いまして」
「お付き合いしてる人って・・・そんな人いないよ!」
「・・・そうですか。それは良かった」
「へ?」
長者原くんホッとしたようにそう呟いた後、夢主を前から抱きしめた
突然の行動に夢主は大慌て
「どどどどどうした長者原くん!?」
「・・・『長者原』と他人行儀な呼び名ではなく、どうぞ『融通』とお呼びくださいませ」
「は、はあ!?」
『公平』を望む彼がこんな事言い出して夢主さらに混乱
正気であるか疑う
「ほ、本当に大丈夫!?今日なんか変だよ熱でもあるんじゃないの?」
「・・・そうかもしれません。いつもより心臓の鼓動が早い気がしますから」
「でしょ?後は私が全部やっとくから早く帰って寝なさい!」
「・・・でもそれは、●●が傍にいる時だけなのです」
「は?」
「●●と一緒にいると、わたくしめは自分が自分で無くなってしまうようで・・・」
「ちょ、ちょちょちょ・・・ちょっと落ち着け長者原くん!」
落ち着かせようとこう叫んだら、ちょっと不満そうな顔をして抱きしめていた手を離した
「・・・ですから、『融通』と呼ぶように申し上げたハズですが」
「い、いやいや!やっぱ今日変だって!」
「そうでしょうか?・・・わたくしは、●●と共にいるときはいつも何かおかしいと感じますよ」
「ええええええ!?」
「『公平』でないといけないのに、『贔屓』してしまいそうになるのです」
「この責任・・・とってくださいますよね?」
実は夢主は自分でも気づいていなかったんだけど、スキルの持ち主
所持スキルは『異常性を無効化する異常』
名前通り、異常を持った人物の異常性を無効化するスキル
ただし有効範囲が自分から半径1メートルという超狭い区間のみだったため、
誰にも気付かれなかったし、サイコロを降るテストにも出なかった
(周囲にアブノーマルが居て初めて分かるタイプ)
なのでいつも夢主の傍にいる時のみ、長者原の『公平』が無効化される
→『公平』という異常性がなくなる事で、夢主の事を『贔屓』して見始める
→誰かを無意識に『贔屓』してる自分に気付き、いつもと違う事に戸惑う長者原くん
→それだ夢主のみに対する感情だと気付く=恋!?
→2人っきりで作業して内心ドキドキなのに、他の男の話ばかりする夢主に嫉妬
そんな話。
てかちょっと長者原くんの口調&一人称が不明。
異常性への認識もちょっと理解不足な気がするわ
[2回]
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